マンガでわかる線形代数

マンガでわかる線形代数

マンガでわかる線形代数

 自分のレベルとしては、行列をもっと面倒にしてやっている学問が線形代数といった程度の知識しかない状態で読み進めた。統計学の勉強でちらちらと顔を見せているので、それほど拒絶反応は無いものの、やはり途中から頭に入ってこなくなる。やはりきちんと手を動かして、例題を解いていくことが必要。
 しかし、通常の文と数式だけの入門書から比べると、かなり理解しやすいのではないだろうか。こういった入門書ではよくあるケースとして、説明部分を単にマンガのコマに置き換え、面倒な説明の文章がついているものがよくある。しかしこの本は、丁寧に説明内容を図に置き換えて、できる限り平易な文章により説明している。またマンガ部分にもストーリーがあり読み進めやすい(予想どおりの展開だったが…)。オーム社では主に統計学関係でマンガ入門書を何冊も出しているが、分野や難易度を広げて、こういった本をもっと出してもらえればうれしいです。